鹽竈神社
平安初期にはすでに鹽竈神社の名が文献上にみられることから、その起源は奈良時代にさかのぼるといわれております。主祭神は鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)さまで塩の神・安産の神として信仰を集めてきました。
境内には珍しい植物もたくさんあります。なかでも『鹽竈神社の塩竈桜』は天然記念物として指定をうけながらも枯死し、保存会の方々の努力で昭和62年に再指定をいただいた貴重な樹木で現在も境内で大切に保護されております。
帆手祭・花祭・みなと祭の三つの祭りを氏子三祭といい、約1tもの重さがある御神輿が202段の表参道を下り市内を巡行、再び階段を登り神社へ戻られます。
市内巡行の際は鐘と太鼓・雅楽の流れる中しずしずと町内を進まれるその様子は、江戸神輿とは全く異なります。
塩竈の街並み
古くから港と鹽竈神社を中心に町として機能してきました。
江戸時代には鹽竈神社への信仰から伊達家の庇護により活気づいていたようです。江戸末期、塩竈大火で町が消失しましたが、その後流通業が発展したことで遊郭などが軒を連ねたといいます。
2011/3/11の東日本大震災で被災しましたが、幸いにも市内の中心部には古い建物をさがしだすことができます。